日本上空を黄砂が通過?
この黄砂は、本日16日に日本へ到達することが予測されています。しかし、北京での高濃度の黄砂の写真から受ける印象のわりには、気象庁の予測や私自身の予測では、それほど多い黄砂の飛来は予測されていないように見えます。これは、普段みなさんが目にする黄砂やPM2.5の濃度予測は、地上付近の空気の状態であることがポイントです。コンピュータシミュレーションでは、3次元で計算しているので、地上付近の分布だけではなく、高さ方向の濃度分布も計算されています。上の図と同じように、地上付近だけではなく、空気全体の砂粒の量の計算結果を見ると、本日16日は、かなり高濃度の黄砂が日本上空へ飛来すると予測されています(下図)。